魅惑のトゥルーアイ
彼が、私たち夫婦のつけていた香りのバランスがよいとほめてくれたのをきっかけに、香水の話になりました。
ちなみに妻はLの「F」、私は「AB」でした。
彼は普段、夜はGの「E」をつけるそうですが、その夜はマダムがGの「S」を選んだので、RLの「P」にしたのだそうです。
「S」のベルベットのような感触と豊かさを引き立てるには、同じタイプの「E」より、木の香りが深くて乾いた感じの「P」のほうが、コントラストをつけるのによいからだと話してくれました。
ミラノでは、よくオペラやコンサートに行きますが、いつもカップルのファッションの調和と、香りの組み合わせの巧みさに感心します。
香りの長い歴史と伝統のなせる業というより、人生を粋に楽しもうという、そんな心意気が伝わってくるようです。
風呂上がりに、同じ香りのボディローションなどをつけます。
ところで、風呂上がりに香水をつけて、部屋をトップノートで充満させていませんか。
これではせっかくのムードが台無しです。
これを防ぐには、バスラインがおすすめです。
好みの香薬としてはムスクやアンバー、丁子(ちょうじ)、ミルラなどが古くから有名で、時の権力者は回春の妙薬を手に入れるため東奔西走し莫大な対価を払ってきました。
いまでもこれらの香料が多く配合されたオリエンタル系の香りは、ベッドルームの定番です。
しかし、濃厚な香りを好むカップルもいれば、ほのかでさわやかな香りを好むカップルもいます。
ふたりがともに心地よい香りこそ、もっともふさわしいでしょう。
心身をリラックスさせ安眠効果もあるラベンダー、肌への美容効果があり、また平和な気分るバラ、リフレッシュ効果に優れ、食欲を増進させるレモンなど、200種以上もの精油があります。
天然の精油(エッセンス)には、心身の不調を直したり、活性化させたりする不思議な力が秘められています。
薬や化粧品のなかった古代から利用され愛されてきたハーブ。
その花や葉などから抽出した欧米ではすでに医療として認められているこの自然療法を、アロマテラピーといいます。
日本でも1980年代後半から知られはじめ、いまではすっかりおなじみになりました。
香水や化粧品には、こんなアロマテラピー効果を持ついろいろな精油がブレンドされています。
それで香水や化粧品もその効果を調うようになったのですが、往々にして誇大表示も見られるようになりました。
こうしたことを重く見たFDA(米国食品医薬品局)が、化粧品や香水類には病気が治るといったような表現を使わないよう警告を出したのです。
そこで、アロマテラピーと区別するために、米国の香料協会が提唱したのが、「アロマコロジ―」です。
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